生活習慣病の引き金になるメタボリックシンドローム
メタボリックに陥った状態を放置しておくと、生活習慣病を引き起こしてしまいます。生活習慣病には高血圧、糖尿病、高脂血症などが挙げられます。
脂肪が蓄積されている状態が、メタボリックです。脂肪を溜めていると、深刻な病気を引き起こしてしまいます。特に糖尿病は一度発症してしまうと、完治するのは大変難しいと言われているのです。
透析など、治療を一生涯続けていかなければいけません。メタボリックの傾向がある人は、実際に病気になってしまう前に、状態改善に努め、予防することが大切です。
脂肪とは言っても、この場合、内臓脂肪が問題になります。
皮下脂肪は、この際、あまり関係がありません。皮下脂肪は皮膚のすぐ下、おしりやお腹にたまる脂肪ですが、内臓脂肪は内臓の周りに溜まる脂肪です。日本人は、内臓脂肪をためやすい性質があると言われています。外から見ると、脂肪がたまっていることが分かりにくいので、気がつきにくいのです。
ウエスト周りの脂肪の厚さが男性なら85cm、女性なら90cm以上ある場合、メタボリックとされています。もっともこれは大まかな測定法ですから、ちゃんと知りたいのなら、CTで断面図を調べてみるべきでしょう。
内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて、日々の努力によって改善させやすいのです。ですから、予防はそれほど難しくありません。一番良い方法は運動です。通勤の途中や短時間でも手軽にできる、ウォーキングがお勧めです。毎日、1万歩は歩くように心がけましょう。
子供でもメタボリックは危ない
かつて、糖尿病や高血圧、高脂血症は成人病と呼ばれていました。
しかし、近年では成人に限らず、子供でもこれらの疾患を発症する事例が増えているのをご存知でしょうか。大人だけではなく、子供も気をつけなければならないのがメタボリックです。このため、成人病という呼び名は、生活習慣病と改められています。
肥満の子供が、30年前に比べると2倍近く増えています。いまや、子供の10人に1人が肥満児なのです。高カロリーの食事、スナック菓子、運動不足などの原因により、子供の肥満が増加しています。
厚生労働省では、成人を対象としたメタボリックシンドローム診断基準を作成していますが、子供用にもつくられています。
子供のメタボリックシンドロームの診断基準は、ウエスト周りが小学生なら75cm以上、中学生なら80cm以上とされています。ウエスト周り(cm)÷身長(cm)=0.5以上としても算出することができます。
空腹時血糖が100mg/dL以上、最大血圧125mmHg以上、あるいは最小血圧70mmHg以上、中性脂肪が120mg/dL以上、またはHDLコレステロール40mg/dLの数値のうち、2項目以上当てはまる場合は要注意です。
子供のメタボリックは親の責任です。今の子供の親の世代も、高カロリーの食事や、スナック菓子で育ってきた世代ですからついつい子供たちにも同じような習慣が身についてしまいがちですが、まずはこれらの悪習を改善させるべきです。子供だけではなく、親自身のメタボ対策にもなります。
メタボリック要素を監視する
メタボリックは内臓脂肪がたまった状態をいいます。この状態のままでいると、糖尿病、高血圧など、生活習慣病を引き起こしてしまいます。
内臓脂肪がたまった状態により引き起こされる疾患のことを総称して、メタボリックシンドロームと呼んでいます。
2008年4月から、医療制度改革が実施されました。増え続ける生活習慣病への対策として、メタボリックシンドローム予備軍であるかどうかを診断することのできる、新しいタイプの検診が、40代以上から受けられるようになります。
身長と体重、視力、ヘモグロビン、尿糖や尿たんぱくを調べる従来の健康診断に対し、こちらの方は、メタボリックかどうかを診断することに重点を置いています。ウエストの周囲径を計測します。そのほか、総合的に検査を行います。
リスクのある人は、保健指導を受けることになります。保健指導を受けた人は、そのままにしないで、情報を有効活用し、改善に向けて努力するべきです。
メタボリック検査にかかる費用は、労災で認められています。
ですから、心おきなく調べることができます。肥満と血圧、血糖、血中脂質全てに異常がみられる場合に受けた二次健康診断や、特定保健指導にかかった費用は、労災保険として給付されます。特定保健指導では、栄養指導、運動指導、生活指導が行われます。個人に合わせたオーダーメイドの指導を受けられますので食事、運動、生活習慣を見直す良いきっかけになりますね。